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2025.1.21
Plus W株式会社、パキスタンの高度IT人材を日本企業へ送出する新事業「パキスタン高度IT人材育成・日本語教育事業」を開始
パキスタンにて事業開始に伴うセレモニーを実施。連邦大臣、特命全権大使も参加
Plus W株式会社(代表取締役社長:櫻井稚子)は、パキスタン政府海外雇用公社(Overseas Employment Corporation)(以下、海外雇用公社という)と連携し、パキスタンの高度IT人材を日本企業へ送出する新事業、「パキスタン高度IT人材育成・日本語教育事業」を2025年1月10日より開始しました。このプログラムは、パキスタンの大学生を対象に、日本のIT領域で活躍するための高度なITスキルと日本語を提供し、日本への就業を促進することを目指しています。
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新プログラムの概要
現在、日本はIT業界における深刻な人材不足に直面しており、経済産業省の発表によると2030年までに78万7000人ものIT人材が不足すると予測されています。この状況に対して、パキスタンには高度なITスキルを持つ優れた人材が豊富に存在しており、このプログラムはその人材を活用し、日本のIT業界のニーズに応えることを目指しています。
「高度IT人材育成・日本語教育事業」は、パキスタンの9つの著名な大学と提携し、選抜された学生たちに、最新のIT技術や日本語教育を提供します。研修内容は、IT技術の基礎から高度な専門知識までを網羅し、日本企業で即戦力となるスキルを身につけます。さらに、日本語教育を通じて、日本企業で円滑にコミュニケーションを取るための能力を高め、実務経験を積む機会も提供されます。
新プログラムの狙いと目指したい世界
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Plus W代表の櫻井
「この新しい取り組みを通じて、パキスタンの優れたITエンジニアを日本企業の増大するニーズに結びつけ、両国間の協力関係をさらに強化したいと考えています。また、私たちはこれまでの5年間で26名のパキスタン人材を採用し、65件のプロジェクトを手掛けてきました。
これらのプロジェクトでは、パキスタンのITエンジニアたちが日本企業で重要な役割を果たし、その技術力と業務遂行能力を証明しています。この成果を基に、今後さらに多くのパキスタンのITエンジニアが日本で活躍することを期待しています。さらに、松田邦紀前駐ウクライナおよび駐パキスタン日本大使が2025年1月からPlus
Wの顧問に就任し、その経験とビジョンがこのプロジェクトの成功に寄与することを期待しています」
初年度は、54名の学生が1年に渡りプログラムを受講
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プログラムは「高度I T教育」と「IT開発に特化した日本語教育」の大きく2つに分かれており、パキスタンのイスラマバード・ラホール・カラチの3地域9大学から3年生・4年生合わせて54名を募り、1年間に渡るプログラムを開講します。講義形式は現地及びリモートのハイブリッド型で行い、IT教育が週に1-2回、日本語教育が週に1回行われます。最終的に日本企業で働くことに主眼をおいた当社の講師陣は、海外ITエンジニアのマネジメント経験が豊富な日本人と、日本企業での活躍経験のあるパキスタンITエンジニアで構成されています。また、日本語教育においては、日本語教育に長く携わる当社講師のほか、国際社会貢献センターによる協力も得ながら行われます。
参加大学
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国立科学技術大学(NUST)
国立コンピュータ・新興科学大学(FAST)
COMSATS大学(COMSATS)
パンジャブ大学(PU)
中央パンジャブ大学(UCP)
ラホール工科大学(UET Lahore)
カラチ大学(UOK)
NED工科大学(NEDUET)
経営管理学院(IoBM)
事業開始にあたり、パキスタンでセレモニーを開催
本事業の開始を記念し、1月10日に現地パキスタンにおいてセレモニーを開催いたしました。セレモニーには、以下の方々がご出席くださり、本事業の推進を大きく後押しくださいます。
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弊社代表取締役社長がフセイン大臣から盾を受け取る様子
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約100名の関係者がセレモニーに参加する様子
出席者のご紹介
【日本側】
赤松秀一(駐パキスタン特命全権大使)
糸長真知(ジェトロ・カラチ事務所所長)
山辺孝(一般財団法人 海外産業人材育成協会 理事)
松田邦紀(Plus W株式会社 顧問 ※前駐ウクライナ特命全権大使・元駐パキスタン特命全権大使)
櫻井稚子(Plus W株式会社 代表取締役社長)
【パキスタン側】
Chaudhry Salik Hussain(在外パキスタン・人材開発相 連邦大臣)
Raza Bashir Tarar(駐日パキスタン特命全権大使)
Arshad Mahmood(在外パキスタン・人材開発相 連邦秘書官)
Nasser Khan Kashani(海外雇用公社 マネージングディレクター)
参加大学からの副学長および代表者
本事業に参加するパキスタン人学生54名
開会式出席者からのコメント
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Chaudhry Salik Hussain(在外パキスタン・人材開発相 連邦大臣)
「Plus W株式会社が提供するこのプログラムは、パキスタンの若いIT人材にとって非常に価値のある機会です。私たちの国は、非常に多くの才能を有していますが、これを適切に活用する場が限られていました。この取り組みが、学生たちに国際的なキャリアの道を開き、さらなる成功をもたらすことを確信しています。両国の協力が一層強化されることを期待しています」
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赤松秀一(駐パキスタン特命全権大使)
「Plus W株式会社の取り組みは、日パ間の人材交流を深める重要な一歩となります。また、パキスタン政府が掲げるIT輸出強化にも貢献するものです。このプログラムを通じて、多くのパキスタンIT人材が日本での活躍の場を得ることは、将来の日パキスタン関係に多大なる好影響を与えることになると確信しています」
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Arshad Mahmood(在外パキスタン・人材開発相 連邦秘書官)
「このプログラムは、パキスタンのIT人材に対して新たな可能性を開くものです。私たちは、パキスタンの若いエンジニアたちが、日本の企業でその能力を活かし、両国の経済と技術発展に貢献できることを強く期待しています。Plus W株式会社との協力により、今後さらに多くのパキスタンの学生が国際的な舞台で活躍できるようになると信じています」
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Arooba Gillani(国立科学技術大学 University Advancement Office ディレクター)
「日本とパキスタンは、誠実さやコミットメントにおいてよく似た価値観を持っており、今後両国の連携はさらに強まっていくと思います。本プログラムを通じて、技術力だけでなく、異文化理解や言語も学ぶことで、学生たちの国際的なキャリア形成につながることを期待しております」
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Maheen Ahmad(国立科学技術大学3年生)
「私は日本のアニメやドラマの大ファンで、これらを通じて多くの日本語・日本文化を学んできました。今回のプログラムを通じて、実際に日本で活躍している講師からIT・日本語を学ぶことができることをとても楽しみにしています。この取り組みが、日本企業とパキスタンIT人材の連携における新たな扉を開くきっかけとなることを願っています」
本事業は、日本のIT業界が抱える人材不足を解消し、パキスタンの優れたIT人材を日本企業のニーズに結びつけることを目指しています。また、両国間の技術協力を深め、経済発展にも寄与する重要なステップです。今後も、パキスタンのIT人材が国際的に活躍できる場を提供し続け、双方の発展に貢献することを目指します。