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2022.10.6

グローバル人材会社のPlus Wがパキスタンで9月30日に開催された「日本パキスタン貿易投資セミナー」に登壇。日本のIT人材不足解消を目的にパキスタン高度人材の活用を進め、さらなる新取組も複数開始

〜パキスタントップ大学との連携により、日本企業で即戦力となる高度人材育成に注力。開始3ヶ月でのべ200名以上の育成支援を実現。今後は日本企業とのマッチングも強化〜

グローバル人材紹介・派遣や国内の副業人材活躍支援等を行うPlus W株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 櫻井稚子)は、9月30日にパキスタンの首都イスラマバードで開催された日本貿易振興機構(JETRO)、パキスタン投資庁(BOI)主催の「日本パキスタン貿易投資セミナー」に登壇いたしましたのでご報告します。

左から、Jamil Ahmad Qureshi(ジャミール・アハメド・クレーシ)投資庁連邦局長、林 完伍 Plus W海外事業部 マネージャー 日パ人材交流センター・センター長、Arooba Gillani(アルーバ ギラーニ)日パ人材交流センター・副センター長、Chaudhry Salik Hussain(チョードリー・サリク・フセイン)投資庁連邦大臣、櫻井 稚子 Plus W 代表取締役社長、堀内 喬 Plus W 取締役副社長、土屋 雄次 Plus W海外事業部 シニア・マネージャー オフショア開発 統括

2022年、日本とパキスタンの外交関係樹立70周年を迎えました。これを記念し、日本とパキスタン政府、民間企業代表が出席する官民合同経済対話が9月29日、現地イスラマバードで開催され、当社Plus W(プラスダブリュ)も同会合に出席いたしました。またこの機会に、両国間の貿易投資関係のさらなる発展を目指して、日本貿易振興機構(以下、JETROという)、パキスタン投資庁(以下、BOIという)は「日本パキスタン貿易投資セミナー」を主催、当社代表の櫻井が人材への投資をテーマに登壇いたしました。

画像提供:ジェトロ

このセミナーは、パキスタン進出日系企業の事例や、パキスタンの貿易投資環境を紹介することを目的にしており、現地パキスタンで取り組む当社の実例をご紹介いたしました。 当社は今年3月、パキスタンではトップ大学とされる国立科学技術大学(以下、NUSTという)とMOAを締結し、5月には同大学内に日パ人材交流センター(通称ジャパンセンター)を設立。IT人材不足という大きな課題を抱える日本において、パキスタンの高度人材を活用し、彼ら彼女らが日本のビジネスシーンで活躍できることを目指し、設立以降様々な取り組みを行ってまいりました。

具体的には、即戦力人材の輩出を目的に大学在学生を対象とし寄附講座※1を開講。企業で求められる専門的な知識やスキルを身につけるための連続講座を提供しています。初回の「AI開発編」はのべ100名の学生に参加いただきました。これに続き、「AI発展編」の講座が9月27日にスタート。初回だけで120名が出席し、多くのNUST学生が日本での就労や活躍を目指して学びを深めています。なお、本講座は東北大学で博士号も取得し、現在NUSTでも教鞭をとるYasar教授が講師を務めており、今後さらに多くの学生に参加いただけることを見込んでいます。

また今後は、より多くの日本企業でパキスタン高度人材が活躍できる環境を後押しするため、日本語学習プログラムを四国大学と連携して用意し、ジャパンセンターで提供することが決定しております。こうした活動を皮切りに、四国大学に限らず、様々な日本国内の大学との連携機会を創出し、IT不足に悩む日本企業の課題解決に貢献していきたいと考えています。

NUSTとのMOA締結に関するプレスリリース

NUSTに開設した日パ人材交流センターに関するプレスリリース

Yasar Ayaz博士 プロフィール

パキスタン国立人工知能センター(NCAI)の会長及び、パキスタン国立科学技術大学(NUST)の人工知能とロボティクス工学の教授を務める。2005年から2009年まで東北大学に留学し博士号を取得。東北大学特任教授も兼任。Yasar博士のAI及びロボティクス研究における評価は高く、2017年3月にパキスタン国立若手科学者アカデミー(NAYS)からパキスタンの最も著名な科学者トップ20の1人に選ばれると共に、2021年8月にはパキスタン大統領賞を受賞。弊社のジャパンセンターの取組みに共感いただき、AI発展編の講師として参画している。

※1 経済産業省所管のAOTSにPlus W株式会社が寄附講座事業として採択されたものです。このような学生を対象とした中長期の高度人材獲得のための施策とは別に、当社はOECとも連携しております。海外雇用公社(OEC)は海外パキスタン人材開発省(MOPHRD)所管の政府組織で、パキスタン人材の国外企業への就労・移住を促進しています。これまでに、延べ142,000人を超える人材に対し、海外企業の活躍の場を提供してきました。当社にはすでに、2,000名を超えるパキスタンの即戦力ITエンジニアが登録しており、登録者による日本企業での就業実績も徐々に高まっています。

こうしたPlus Wの一連の活動について、同じく貿易投資セミナーで講演したBOIのチョードリー・サリク・フセイン大臣が「Plus WとNUSTとの提携により、NUST学内に初めてジャパンセンターが設立されたことを心より嬉しく思います。ジャパンセンターは特に、IT分野における人材育成や共同研究などの協力分野において、パキスタンと日本の経済促進に注力をしています。さらに、ジャパンセンターでは、両国の文化や商習慣、基礎的な言語を学びながら、パキスタン高度人材を日本企業とマッチングすることを促進しています。」と、言及してくださいました。

また日本政府も、人材獲得競争の時代を迎えている背景から、海外から高度人材の受け入れを増やすための制度拡充策を今年度中にまとめると表明し、グローバル水準の新しい制度創設を含め、改革推進の必要性が高いことにも触れています。このように、来春に向け、日本国内における海外高度人材の受け入れ体制基盤の強化も見込まれることから、Plus Wでは高度人材の育成・マッチングにおける事業に注力し、まずはパキスタンでの取り組みを加速させてまいります。

プレスリリースはこちらから